神功皇后が宇佐宮で安産された応神天皇を、武内宿称が抱いた姿をご神体としてお祀りしています。
この山鉾の造営年代は、胴幕の箱銘から、安永6年(1777年)頃と考えられます。また、寛政11年(1799年)の記録によると、三ツ車との記載があることから、大津祭りの曳山のように三輪形式の時もあったようです。
山鉾を飾る懸装品のうち、文化4年(1807年)に百人講合力により新調された見送り幕は、中国清朝の皇族クラスが使用するような優品です。さらに、鉾の欄縁の箱銘には、"文政12年(1829年)新調、蟷螂山町"とあることから、祇園祭山鉾の旧材が用いられたことを知ることができます。
なお、昭和52年にいち早く「武内山囃子方保存会」を結成して、囃子の保存継承、技術の向上に努めています。