「山鉾町と山鉾紹介」亀岡祭の山鉾は、全部で11基。周辺地図とともに、各山鉾の歴史、懸装品をご紹介します。

高砂山鉾(柳町)

高砂山鉾

謡曲「高砂」の「尉」と「姥」をご神体としている高砂山は、人形道具箱の銘によると、宝暦5年(1755年)頃に舁き山として建造され、文政8年(1825年)に現在の曳き山に改修されました。

見送り、水引、前掛幕は、この時に新調されました。見送り幕は、西陣で製作された大型の綴錦で、当時最も高価な織物であり、往時の町衆の祭りにかける熱意の程を今に伝えています。

また、蝶や蝙蝠等をあしらった幾何学模様の絨毯地の胴幕は、敦煌等の仏教遺跡で知られる中国甘粛省で織られた毛織物であり、異国の風を感じさせます。

高砂山鉾の懸装品

前懸
金駒話繍「縹羅紗地寿の字刺繍」 文政8年(1825)平成8年練直し
見送
「異国人図綴錦」 文政8年(1825)昭和59年裏返し仕立替え
胴幕(2枚)
絨毯「蝶・蝙蝠・幾何華文様絨毯 三枚立継」 文政8年(1825)新調(19世紀)
下水引(2枚)
唐撚繍 切付繍「緋羅紗地老人隠居図刺繍」文政8年(1825)生地欧州(19世紀)
見送下幕
綾地錦「紅地牡丹唐草文様銀入錦」平成10年新調
天水引(4枚)
切付刺繍「緋羅紗地鳩兎文様切付」文政8年(1825)生地欧州(19世紀)平成6年修理
袖幕(2枚)
絨毯「蝶・華文様絨毯半裁」文政8年(1825)清朝(19世紀)
旧二番水引
金無地 平織 文政8年(1825)
二番水引
金無地 平織り 平成5年(1993)
網隠
緋羅紗地鳩・兎文様切付 文久4年(1864)生地欧州(19世紀)
前縣 縹羅紗地寿の字刺繍縹羅紗地寿の字刺繍
見送 異国人図綴錦異国人図綴錦
胴幕 蝶・蝙蝠・幾何華文様絨毯蝶・蝙蝠・幾何華文様絨毯
緋羅紗地老人隠居図刺繍緋羅紗地老人隠居図刺繍

高砂山鉾データ

高砂山鉾
所在地
柳町
建造年
1755年(舁山) 1825年 曳山に改修
ご神体
謡曲「高砂」の「尉」と「姥」
高さ
9.453m (屋根まで4.840m)
屋根幅
2.546m
見どころ
見送り幕(綴錦)・胴幕

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交通アクセス

車でお越しの場合

  • 京都市堀川五条より約50分
  • 大阪市内より約90分

電車でお越しの場合

  • JR京都駅より約20分
    (JR嵯峨野線で亀岡駅下車)

バスでお越しの場合

  • 阪急桂駅より約40分
    (京阪京都交通バス亀岡駅前下車)
  • JR京都駅より約60分
    (京阪京都交通バス亀岡駅前下車)
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